心に残った鳥です。
(終了されたYahoo!ブログからの改定版)
今から18年前の2004.1.3
九州の鹿児島県出水市で見たアネハヅル1羽です。(写真中央)
日本では主にナベヅル(上の写真の左)やマナヅル(下の写真)が
越冬のため出水市の保護区(ラムサール条約湿地)に飛来しますが、
アネハヅルは迷鳥として日本に来る珍しい鶴です。
2004年に出会ったのですが、驚きでした。それで、
以後アネハヅルのことが、関心ごとの一つになりました。
アネハヅルは主にモンゴル周辺に生息し、冬に越冬のためインドに渡る
渡り鳥です。
その渡りのコースに、高さ8000メートルもあるヒマラヤ山脈が
あります。NHKのテレビでも放映されていましたが、
上昇気流に乗ってヒマラヤ越えをするシーンに、
羽がボロボロになり失敗しながらも、集団で何度もチャレンジする姿に、
ジーンときました。
そのヒマラヤ越えを最初に発見したのは、日本の登山隊だそうです。
それまでは、ヒマラヤ迂回ルートで行き来しているのではないか?
と思われていたそうですが、ヒマラヤの上空を飛ぶ鶴を
登山隊が発見したのです。
この鳥のどこに、酸素の希薄な8000メートル上空を
飛び越えるエネルギーがあるのかと思いました。
2004年に出会ってから
以後15年以上もアネハヅルは日本に来ませんでした。
下の写真は、2009年にシンガポールのバードパークに行った時に撮った
飼育されているアネハヅルの写真です。
こんなに綺麗だったのか、と思いました。
またいつか出会えたらと思いました。