矢田寺へ。
そこで写真を撮っていると遅くなりましたが、
無事矢田寺に到着。矢田寺(あじさい寺)は、
標高300メートルの小高い丘陵にあり、
白鳳時代からある古寺です。
坂道を登り山門をくぐると、もう汗だくでした。(ちなみに この日は、
6月というのに猛暑日で、40度越えの市もあったそうです。)
大門坊では、花手水ではありませんが、手水にアジサイが添えられていました。
夏椿の沙羅の花も咲いていました。
花はこれからが見頃のようで、蕾が多かったです。
本堂の手前で、「味噌なめ地蔵」が立っておられました。
このお地蔵さんには、矢田の村人の優しい言い伝えがあります。
『 むかーし、昔、矢田の麓の農家に、花嫁が住んでいました。
花嫁は味噌が上手に作れなくて、悩んでいるその晩の夢に、
地蔵がその味噌を私の口につけてください。
そうすれば美味しい味噌になります云々・・・
翌日、矢田寺に行くと夢に見た地蔵が立っておられたので、
味噌を口に塗って帰りました。すると花嫁の家の味噌が、
美味しい味噌に変わっていたとさ・・・略』(奈良の昔話より)
こんな昔話がある矢田寺は、
きっと村人の厚い信仰により今にあるのだなと思いました。
本尊もお地蔵さんです。親しみが持てます。
たくさんのアジサイに包まれていました。
ここからは、紫陽花の鑑賞です。
境内には、約60種、一万株のアジサイが植えられているそうです。
この日は、暑い中で、
萎れているあじさいもあり、一雨欲しい感じです。
色とりどりのアジサイが目を楽しませてくれます。
その紫陽花の一花一花も日に日に、色が移り変わっていくそうです。
「花の色は移りにけりな・・・」でしょうか?
今日は、優しいお地蔵さんと出会え、
また、かんざしのぼんぼりさんのような紫陽花も観れてよかったです。